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オーストラリア、COVID-19ワクチン普及に苦戦

今日シドニーに移住した元上司とリモート会議を行いました。参加者の1人(恵比寿住まい)が1回目のワクチンを摂取したと言う話があった時にシドニーの元上司の反応は「日本は早いね、こっちはまだまだ先だよ」と言う反応…具体的にどのくらい遅いのか、それを示すニュースがありましたので紹介します。

Australians trapped in Covid-19 vaccine 'Hunger Games', says top official

https://www.straitstimes.com/asia/australianz/australians-trapped-in-covid-19-vaccine-hunger-games-says-top-official

毎年選ばれた若者たちがテレビで放映される死闘に参加するという、大人気の書籍と映画「ハンガー・ゲーム」。オーストラリアで最も人口の多いニューサウスウェールズ州の保健大臣はワクチンの不足により、予防接種を受けようとする人々がパニックに陥っている様子を「まるでハンガー、ゲーム」と表現しました。
オーストラリアの人口約2,500万人のうち、ワクチンを完全に接種しているのはわずか7%で、先進国の中でも最も低い割合となっています。
オーストラリアの保守政権は、アストラゼネカ社に大きく賭け、国産のワクチンを開発しましたが、試験では失敗しました。多くのオーストラリア人は、アストラゼネカ製を避け、ファイザー製ワクチンの予約を取ろうとしていますが、発注の決定が遅れたり世界的に供給量が限られていたり、思うに進んでいません。

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ワクチンを完全に接種しているのはわずか7%

国別のワクチン接種率はGoogleなどで簡単に確認することができます。2日前(7/3)のデータですが、日本は13.9%、オーストラリアは7.3%となっています。日本ではワクチン接種率の展開が加速していることから、この差は次第に広がってくるものと考えられます。

アストラゼネカ社に大きく賭け、国産のワクチンを開発しましたが、試験では失敗しました。

オーストラリア政府はもともと2021年10月までに全国民にワクチンが行き渡るようアストラゼネカ社と進めていましたが、アストラゼネカ製ワクチンで血栓の症状が4月に報告されると、急遽方針の転換を余儀なくされてしまい、現在はその先行きが不透明な状況にあります。

ここ数週間、いくつかの主要都市でロックダウンを発令

シドニーでは7/5の新規感染者はわずか35人にも関わらず、今なおロックダウン中であり、さらに延長の話まで出てきています。入国も以前として封鎖されたままです。元上司はこういった封じ込めはワクチン接種が遅れる中、悪い判断ではないといっていました。一方で日本は片山さつき議員の話によると、憲法で緊急事態条項がなくロックダウンできないと言い放ったそうですが、国民を守る意思のかけらもない、保守派ならぬ保身派政党といったところでしょうか。

おわりに

ワクチン接種率は競争というものでもないので、引き続き事故のないように進んでいけば良いと思っていますが、一方でワクチン接種後にも新型コロナの症状が出ている患者も増えていると言う嫌なコメントも見かけました。引き続きワクチンだけで慢心せずに封じ込めも必要なのではないでしょうか。

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