米国ではインフレ懸念が一段落し長期金利も低水準に収まった中、NASDAQを中心にグロース銘柄への資金の流入が活発になってきています。そんな中注目のIPOがいくつかアナウンスされていますが、今回は日本でも人気の語学アプリ「Duolingo」のIPOに関するTechCrunchの記事をご紹介したいと思います。主幹事はゴールドマンサックスとアレンアンドカンパニー。ティッカーシンボルは $DUOL です。
Duolingo filed to go public
言語学習ビジネス、Duolingo(最終評価額24億ドル)が、正式に株式公開を申請しました。DuolingoはCAPTCHAやreCAPTCHAの発明者であるLuis von AhnとSeverin Hackerが共同で設立したもので、シリコンバレー以外の場所に拠点を置く、当時では珍しい消費者向けEdtech(Education Technology)の会社です。
S-1を見ると、それまでの決断が会社の急激な収益増につながったことがわかります。以下数字にまつわる内容をまとめています。
- 売上高の73%をサブスクリプション収入から得ている
- 次いで広告収入17%、Duolingo English Test(DET)の収入は10%を占めている
- 売上成長率129%(2019年$70.8Mから2020年には$161.7Mと成長)
- 2021年第一四半期に$55.4Mの売上高を報告しており、YoYで97%の成長
- すでに調整後ベースでの黒字化を達成している
- 2021年3月期の四半期純損失は$13.5Mで前年同時期の$2.2Mから大幅に拡大
- GAAPベースの純損失も$13.6Mから$15.8Mに拡大
- 2020年の離職率は2%にあたる4名のみ
私もDuolingoを使って英語の学習を行なっています。まだ無課金ですが秋頃には集中してレベルアップを図りたいと思っていて、おそらく課金する事になるでしょう。また知人は英語の学習とは別に、フランス語の勉強もしているそうです。Duolingoは英語に限らず様々な言語の学習ハードルを下げてくれる役割になっています。
IPOが無事成立すれば純粋なEdTech企業として稀に見ぬIPOとなり注目度も高いでしょう。現在はコンシューマ向けのサブスクリプションビジネスが主体ですが、新型コロナによりリモート学習も一般的になってきた中で、教育機関での採用もスムーズに進んでいく・・・と言った期待もありIPO後の成長も楽しみな企業です。
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