地下鉄で胸の高さまで浸水している様子、車の上で助けを求めている人々・・・非常にショッキングな映像が今週国際ニュースに流れています。最新のニュースを北京の記者が伝えていますので皆さんと共有したいと思います。
中国中部の河南省では、土曜日(7月17日)からの集中豪雨により、大規模な洪水が発生し、25人が死亡、数十万人が避難しています。河南省と省都の鄭州市の気象局は、緊急対応を最高レベルの「レベル1」に引き上げました。気象データによると、鄭州では火曜日の1時間に200mm以上の雨が降りました。土曜日から火曜日までの市内の降雨量は617.1mmに達し、年間平均の640.8mmに近づきました。 中国の気象学者は、河南省での異常な降雨は台風6号「インファ」のせいだとしています。空気の流れは、河南省の山にぶつかると収束して上方に移動するため、雨が集中します。月曜日には雨が弱まる見込みです。
河南省とは
有名な少林寺があり人口9400万人・・・国内でも最も人口密度の高い省のひとつです。日系企業も数多く進出しており、日産自動車系列の工場などがありますが、被災により現在生産を停止しているそうです。
いつまで続くのか
記事の中では来週月曜日には雨は弱まるとされていますが、河川は引き続き水位を増しており、さらに警戒が必要な状況のようです。交通網だけでなく電気・電話も使えない状態になっているとの報道もあり、住民は不安な時間を過ごしているはずです。そして水害の後に注意が必要なのが感染症です。インフラ全般が停止している中で衛生管理も難しくなり、流行病だけでなく食中毒やノロウィルスなどにも警戒が必要です。
行方不明者も7名と言われており、今はただ現地の皆さんの安全を祈るばかりです。