Juneteenthは、1865年にテキサス州で奴隷となっていた人々に奴隷解放宣言が通知された日を記念する日で、今年初めて連邦政府の正式な祝日として迎えることになりました。昨年私が所属する会社の米国本社でも6/19を祝日として全従業員に休暇の指令が出ました。日本でも休暇の取得は任意のタイミングでしたが、自身のコミュニティに寄与する活動を行う日として特別休暇の指示がでました。
今年は特別休暇の指示は来ていません・・・日本はただでさえ祝日大国と呼ばれるくらい祝日が多いですからね。しかしこの機会にまた自身のコミュニティについて考えるきっかけにしたいと思いますが、その上でJuneteenthに関するいくつかの記事を斜め読みしながら、Juneteenthについて学んでいきたいと思います。
もくじ
USA Today - Biden signs Juneteenth into a holiday, officially giving federal employees the day off Friday
バイデン大統領は木曜日、Juneteenthを連邦政府の祝日とする法案に署名しました。今年は6/19が土曜日に当たるため、ほとんどの連邦政府職員は6/18に祝日を迎えることになります(郵便などを除く)。
1862年にリンカーン大統領が奴隷解放宣言を行いましたが、テキサス州ガルベストンではその宣言を守らず、奴隷となっていた人々に宣言が通知されたのは3年遅れた1865年でした。Juneteenthは、1865年にテキサス州で奴隷となっていた人々に宣言が通知された日を記念するものです。黒人の間では古くから行われていたものですが、近年、人種正義運動が盛んになり、奴隷解放を記念する法案が多くの州や都市で可決されたことで、注目を集めるようになっていました。
Pick up Words / Idioms
- go down :受け継がれる
- fall on : (イベントなどの日付が)…にあたる
- the Emancipation Proclamation: 奴隷解放宣言
今回はPick up Words / Ideomsの解説を省略し、Juneteenthを理解するためにもう2つ記事を斜め読みしたいと思います。
BBC - Juneteenth: What is the newest US holiday and how is it celebrated?
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-57515192
Juneteenthをどのように過ごすのかは地域によって様々です。州によってはロデオやコンテスト、コンサート、パレードなども行われています。朗読会や教会での活動ももちろんあります。 食べ物も重要な役割を果たしており、家族や友人とバーベキューでお祝いするのが一般的な方法のひとつです。「マーカス・ガーベイ・サラダ」という黒人活動家に因んで名付けられたサラダが最も有名な関連料理です。
N.Y.C. Workers Will Not Have a Paid Day Off for Juneteenth
ニューヨーク市の労働者にとっても祝日になるはずのJuneteenth…でしたが、実際にはそうではないようです。市長はJuneteenthをニューヨークでも祝日にし、役所や学校を休日にするよう2020年から公約していましたが、市の職員が確認したところ、今年Juneteenthのための休みを取るには有給休暇を申請しなければならないとのことです。これは公約違反との批判を受けています。
おわりに
Juneteenthのいくつかの側面を読み解いてみました。一部足並みは揃っていないように見えるものの、この祝日を通して自分たちの歴史やコミュニティについて、各々がそれぞれの形で思いを馳せる機会にするものとしています。
去年私はJuneteenthでいただいたおやすみを使って、非常食をフードバンクに寄付する活動を個人的に行いました。その活動には妻も協力してくれて、とても感謝しています。今年はもう少し大きな枠組みで取り組むことができればいいと思っています。コロナ禍で友人と食事をしたりイベントをやったりするのは難しいかもしれませんが、ぜひ皆さんもこの機会に皆さんのコミュニティをより良くすることを考える機会にしていただければと思います。
そんな深い内容じゃなかったので・・・無理なお願いだっらごめんなさい(汗