はじめまして、ハンサムです。ピクサーの世界からやってきました。。。嘘です。
こちら、「Voilà AI Artist」というあたかもディズニー風に顔写真を自動変換してくれるアプリです。顔の輪郭はそのまま、ひげも髪の薄さもそっくり、耳の目の形も忠実なのですがなぜか出力される絵はアメリカナイズされています。What's up!と話しかけてきそうですね。
今回はこの顔写真自動変換アプリに関しての記事について紹介しながら英語を勉強してみましょう。
もくじ
Have you seen the cartoonish photos? Here's what to know about the latest face-changing app
まるでディズニー映画のようなキャラクターに変身できるアプリ「Voilà AI Artist」。いくつかのテイストの絵柄を簡単に選べて、Web上のAIが自動で加工してくれます。しかしウェブ上にアップロードされた写真はどうなるのでしょう?作家のJillさんはこのアプリのユーザであるものの、自分の写真は使わないようにしていると言います。またセキュリティ専門エンジニアのSteveさんはこのような顔写真加工アプリを利用するにはもっと注意を払うべきだと警鐘を鳴らしています。 一方でデータアナリストのDestinyさんは懸念はごくわずかだという意見です。「Voilà AI Artist」の提供会社は、Web上にアップロードされた写真は48時間以内に削除されてると言っています。しかしそれは公的な立場で証明されたものではありません。 大規模なデータ収集が行われていますが、それらがどのように使い倒されていくのか、皆が認識すべきでしょう。
Pick up Words/Idioms
- vibrant coloring : 鮮やかなカラーリング
- eliminates ads : 広告を排除する
- Who knows ...? : 誰にもわからない
- in a lot of ways : いろんな意味で
- have become more accustomed to : 慣れてきた
ひとつずつ見ていきましょう。
vibrant coloring : 鮮やかなカラーリング
震えている、揺れているという形容詞の'vibrant'、派生形としてはビブラートやバイブレーションという言葉は我々にもなじみがありますが、色合いとして「明るくて強烈な」「鮮やかな」という意味があります。確かに、私の加工結果を見ても鮮やかで3割増しで活気づいてるように見えます。理由は肌がツルッツルになっていることと、どことなくアメリカナイズされた顔立ちになっているところですが・・・一番の違いは口元ですね。本人が笑ってなくても勝手に笑っているような表情にしてくれます。
eliminates ads : 広告を排除する
'ads'は'advertisings'の略です。課金をすれば広告を排除してスムーズに加工を行うことができます。1週間で350円、1か月650円、1年だと3300円...ん~なかなかなお値段です。ちなみに筆者が使ってみた感じだと、オリジナルの撮影時の表情や眼力の加減などで大きく加工後の結果が変わってくるようなので、何度撮り直してはアップロードして、長めの広告が出て・・・とこれを繰り返し、とても厄介な感じでした。かといって課金するのもどうかと思いますが。
Who knows ...? : 誰にもわからない
「誰がわかるというのか?」つまり「誰にもわからない」ということを強調した表現です。日本語にするとあまりにも劇場的な表現になってしまいますが、英語ではカジュアルな、というか少しあおっているようなニュアンスにも感じる時があります。
in a lot of ways : いろんな意味で、様々な点で
「様々な点で、すでにSNSなどで公開している情報同等あるいはそれ以上の情報が顔写真には含まれている」という文脈の中で使われています。記事の中ではこの点について具体例などの記述はありませんでしたが、確かに顔写真は単なるプライバシーや肖像権という問題だけでなく、様々な犯罪に絡む問題も起きています。その点は後程。。。
have become more accustomed to : 慣れてきた
accustomed(なれた状態)にbecome(なる)+現在完了のhave、(一定の期間を経て)我々は企業がデータを収集・利用することに慣れた状態になってきた・・・私たち消費者もそうですが、企業側も「情報収集し、第三国へ共有する場合もあります」ということを規約に盛り込むことに慣れっこになってしまい、どこまでが許されるのか自己判断ができない状況にある企業もしばしば…最近では某有名ソシャゲーがリリースされた際に個人情報のさらに深いところ「銀行口座情報、マイナンバー」までも第三国に送る場合がある、という記述があり「一体どういうつもりなんだ?」とプチ炎上していました。(結局その記述は取り下げられたようですが、サービスリリース時の規約だったこともありユーザに大きな不信感を抱かせる結果となっています。)
おわりに
USA Todayというメディアは比較的中立的な立場の記事が多いと言われます。今回も頭ごなしに「危ない」ではなく、逆のほうの意見も記述されています。
こういったアプリとどのように付き合っていくのか、少なくとも自己責任の中で楽しむようにしましょう。現に顔写真を使った犯罪は行われており、瞳に移った周囲の風景をもとに、アイドルの自宅を特定したというストーカー事件や、ディープフェイクという映像上の顔を別の人物に置き換えてその行為や発言をその人間が行っているように見せかけるという犯罪もあります。「面白いから」という軽率な判断で自分だけでなく家族や友人まで巻き込んでしまうようなことのないようにしてほしいと思います。