筆者の所属している会社は完全リモートワークの会社です。一部営業部隊では自発的にオフィスを活用しているようですが、少なくもと筆者は二度と出社するつもりはありません。今週入社したNew Faceは、なんと沖縄在住なんだそうです。とてもうらやましい。これから都心のオフィスは必要なくなっていくのでしょうか。
先日2020年でのニューヨークでの人口流出の記事を紹介しましたが、アフターコロナへのシフトが進む中で最新の入居者市場心理は上向いてきているという情報が紹介されています。
As People Return to Work, Manhattan Office Market Enjoys Quarterly Uptick in Demand
CBREが発表したマンハッタンのミッドタウン、ダウンタウン、ミッドタウン・サウス市場の最新マーケットビューレポートによると、5年間の四半期平均を44%下回ったものの、前期からは20%改善したとのこと。 募集賃料は前年比を下回っているものの、企業はフル稼働しており、ニューヨーク市の交通機関の利用率、飲食店の予約状況、オフィスの稼働率は上昇を続け、パンデミック前以来の高水準に達しており、市場全体の見通しは明るい。 ミッドタウンでは第2四半期にリース活動が活発化し、サブリースの追加が鈍化したことから、入居者市場心理が改善している。
先日ご紹介した別の記事ではニューヨークの人口流出がデータをもとに解説されていました。
今回の記事はその悪化状況が下げ止まったかのような記事になっていますが、実際のデータは・・・というと、かなり読み込むのに難易度が高く、もとのレポートを見つけることができなかったので、部分的にデータを集約してみました。下記はマンハッタン全体でのオフィスフロア(リース・サブリース)の稼働状況を示しています。

データが部分的なのでなんとも判断が難しいところではあります。空室率も増えていますし・・・とびっきりの改善という状況を物語っているものではなさそうです。
最近ではリモートワークできるビジネスマンがスマートだと考えられる節もあり、しかし未だに営業活動は対面でないとなかなか相手の本音を引き出せないというジレンマがあります。しかし新型コロナの亜種・・・特にデルタ株が猛威を奮っている状況で、ワクチンの有効性は言われているものの更に今後どのように変異していくのか、というリスクが常々つきまとうことになると思われます。
不動産については私自身の現状やIT企業という立場もあり、よりフレキシブルな働き方を促進するための不動産活用に興味があります。逆に東京都心の一極化にさかのぼってしまうことは残念で仕方ありません。しかしまずは新型コロナに打ち勝つことが第一優先事項であるのは間違いないです。