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Go To Market(GTM)でゲームチェンジを狙っていきたい。そのためには絶え間ない実験をしようと、いま100の実験項目を作っています。
項目はカテゴリーごとに分けており、例えばマーケティングカテゴリーではサービスカタログを作ってばら撒くや、セールスプレイブックを作るなどがあります。
その中でも是非成功させたいのか『エネミーを活用するゲームチェンジ』カテゴリーです。エネミーには競合他社が挙げられますが、他にも会社で足を引っ張ってくれる同僚、市場で足を引っ張る第三者もエネミーということにします。彼らをうまく活用するような発想があれば、プラスの積み上げだけでなく、マイナスの圧縮により2倍以上の効果を得ることができます。
オフェンスリバウンドを取って点(+2点)をとれば、リバウンドを取られてからの失点(-2点)も防ぐことができ、実質『4点分の働き』になるという、スラムダンクの山王戦のあれもそうですが、10倍でも100倍でも効果を発揮するようなゲームチェンジを考えたいと模索しています。

身近な『敵を活用するアイデア』

簡単なアイデアから考えると、競合他社から人を引き抜くこと…これはシンプルな『4点分の働き』であり即効性のあるプレイです。我々IT業界ではエンジニアの引き抜き合戦になっているので、タイミングさえあえばいつでもリーチできるようにコミュニケーションのネットワークを広げておく必要があります。
他社がやっているサービスやマーケティングをマネることなども4点ほどの効果はないかもしれませんが、すぐに取り入れやすい実験の一つでもあります。むしろ競合他社と真向勝負するようなことは避け、全くの異業種のところのアイデアを拝借できると、10倍以上の効果のあるゲームチェンジを実現する可能性が高いです。
極端な例ではITなのにディズニーや青山フラワーマーケットのマーケティングをマネて、顧客体験を重視したサービス提供だったり、行動経済学を取り入れたりなども上げられます。

動画資本論による『敵を活用するアイデア』

岡田斗司夫氏が以前より動画資本論を語っていますが、その中でホリエモンとのパネルディスカッションで面白いことを語っています。

ホリエモンも『なるほど!』の深く感心したリアクションをしていますが、とても画期的な考え方だと私も感銘しました。つまり
・エネミー: 人の動画を丸コピーして流す輩。
・やること: 普遍的な内容を語る動画を作成。定期的に更新をする。
・ゲームチェンジ: エネミーの動画がアップデート動画への入り口になる。

ということで、元々エネミーだった存在がエネミーでなくなるという、これは正しくゲームチェンジと言える大きな枠組みの変化だと私も感銘を受けました。
他にも岡田斗司夫氏は、自身の動画を文字や漫画に完全コピーしてる一見すると不届き物を「便利なやつ」と自分のアップデート動画で使いまわしたりと、市場を好きに使いこなしてるとても楽しそうな身分だと思う次第です

アパレル業界における『敵を活用する…』

今度はホリエモンチャンネルでMB氏が語っているのですが、とても簡単な話のようで眼から鱗のような話…ユニクロのコートの中に着る『ミドルコート』を作って一瞬で売り切ったというのです。

こういう話は後から聞けば簡単なように見えますが、実際自分たちの市場ではなかなか実現できないことです。強敵(ユニクロ)に打ち勝つのではなく、強敵の弱いところをカバーするような仕組みで抱き合わせて買ってもらう、ゲームチェンジとまではいかない(むしろブルーオーシャン)かもしれませんが、「敵が敵でなくなる」というのは先に紹介した岡田斗司夫氏の動画資本論と同じ現象とも読み取れます。
こうやってあれこれいろんなアイデアを探していると、自分たちのやっている市場が本当に狭く感じてしまいますが、そこで発想を変えることができるだけで、全く違う次元のブルーオーシャンを制することができるのだろうと思います。

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