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仕事は楽しいかね?

毎週土曜日は書籍や映画、あるいは時事ネタについてのレビューやそこからまつわるコラムをまとめています。

仕事は楽しいかね?
(当時)冴えない主人公(筆者のデイル・ドーテン)と大富豪のマックス・エルモア(実在する人物らしい)が、吹雪で閉鎖されたオヘア空港で偶然出会い、対話を通じながらマックスの成功哲学をレクチャーしていくお話。Amazonプライム会員であればprime readingで読むことができます。
対話形式なのでとても読み進めやすく、またコカコーラやリーバイスなど我々にも馴染みのある企業の創設前についても少しずつ語られているので、自己啓発本にあまり興味がない人でも飽きずに斜め読みできるのではないかと思います。
発見し試す
その本で語っているマックスの成功哲学は「発見し試す」おそらくこれだけです。作中の終盤にマックスは以下のようにまとめています。
ー さっき話した人たちはだれ一人、立派なビジョンを持って、それに向かって突き進んでいたわけじゃない。彼らはみんな、目標設定者でも計画立案者でも〈なかった〉。彼らは冒険者だったんだ。(出典 : 仕事は楽しいかね?/著者デイル・ドーテン)
このあと本の登場人物(マックスとデイル)は「発見するために具体的な方法」へと話は進んでいきます。とても単純な話に思えますが、マックスの語る真実にたどり着くまでにはなかなか一足飛びには理解するのは難しく(それだけ我々現代人の頭は固まってしまっているので)、step by stepで話が本題へと入っていく、そんな丁寧なマックス(および著者)の気遣いがこの本を成り立たせていると思います。
人生を一回きりのため「失敗は許されない」と我々は信じ、そのために一生懸命努力し勉強し、疲弊しながらも働いて、病に倒れていく…そんなことに多少私もうんざりしています。
失敗は発明の父だとマックスは言っています。この意味は「何かミスをしたら、それは別の何かの発明の種になる」と言うことです。発明を繰り返していけばやがて満塁ホームラン級の成功を掴み取ることができるかもしれません。
失敗してもくよくよしない
つまり100回失敗して100個の改善をして、そのうち80個の発明をする…そして3つ成功する。こんな具合です。
でも我々は「失敗なんかしていたらサラリーマン人生終わってしまう」つまり失敗したくない=チャレンジしたくないと考えがちです。マックスはそんな大層なチャレンジをやるべきと言ってるわけではないです。まずは今の仕事の中で問題を洗い出すことを指示しています。(この辺の詳細は本書をご覧ください。)
一方で現在ではオンラインサロンやクラウドファンディングが盛んになって「試す」ということが大いにやりやすい時代になったとも言えます。仕事の効率化の中で作った発明を売ろうと思えば売る方法はいくらでもありますし、副業も今後は認められる世の中になっていくでしょう。そうやって個人を売り込んでいかないとやっていけない世の中になっているのが現状です。個人が難しいのであればグループでもよいです。
ただ間違った方法としては誰か成功者の真似をしても成功するわけではない。つまり失敗するために成功者の真似をしてもよいのですが、成功を期待して真似ても対して成功しないし、失敗してクヨクヨしてはいけない。
失敗に不寛容な日本の教育制度(と就活制度)の問題で、この歳になっても失敗するのは怖く、誰かに罵られたりするのは嫌ですが、「発見するためのチャレンジ」だと割り切って失敗を失敗と思わずに、迷惑かけたら頭下げる…それくらいのノリでなんでも試してみるといいのではないでしょうか。
(なので皆さんもブログやりましょう、お友達になりましょう。)

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